Sami Elu TEDxTokyo 2016
音楽はみんなのもの
Sami Eluはどこにいようと音楽のリズムを伝えることを楽しんでいる。この長年の音楽家は2006年に来日してすぐに設立された会場と街中で音楽を披露し始めた。Samiはソロをよく演奏するが、ときどき他のミュージシャンや、書道家などの芸術家ともコラボすることがある。彼の一番興味深いところは、演奏する楽器を自分で創ることだ。そこで、私たちはSamiに楽器の発明と音楽に対する考えについていくつかの質問をしてみた。
なぜ、自分で楽器を作り出すようになったのですか?
音楽家としての僕の役割はみんなに音楽を届けること。音楽を通して得ることができる喜びと解放感を十分に伝えたいと考えたとき、僕にとっての一番の方法はまず自分が自分の創造に夢中になり、わくわくすることだと思う。作曲を勉強し、さまざまな場所でピアノを演奏したことがあるが、自分の作り出している音楽が誰の心にも届いてないのではないか、や、無難で当たり障りのない音楽をひいて自分自身を退屈させているのではないかという思いに苦しめられることが多かった。音楽家としての方向性をじっくり考えなおしていくにつれて、核となる考えに至った:
-画期的になるような創造音楽
-すべての音を有効に使うこと
-公共の場での音楽
-相互的な音楽
僕にとっての一番わくわくする事は音の装置を作ることだと気付いた。それは庭や木や花と同じように、社会の生活の質を良くするものなんだ。まだその段階のための音楽を創ってはないが、その道に進むために行動を起こして、自分の将来を一から創り始める必要があった。
数年前、僕は自分で小さなフリーマーケットを開くこと、手作りの竹の琴で即興の音楽を演奏すること、そして風鈴とCD
を売ることを決めた。そのために、夜の商店街に行ったり、野外で行われている祭りや公園に行った。今では、楽器を創ることは僕の人生のすべてといえるほどになっている。
演奏したい楽器の材料はどこで手に入れるのですか?
工場用の倉庫のごみの中から拾ってきたり、街中に捨てられてる古い電子機器、壊れた自転車や森の中の竹をとってきたり、何からでも見つけられる。特殊な部品は百均やホームセンターで探し回ったり、インターネットから探したりする。材料調達になると技術士の友達がいると助かる、特に木材の調達は。
あなたのワークショップに参加した人たちに音楽について何を知ってもらいたいですか?
音楽は最高だということ。考えを自由にしてくれる。笑顔にしてくれる。周りにいる人たちとつながることができる。誰もができて、なんでもありなんだ。自分たちで勝手に決めたルール以外のルールは何もない。お箸でカンをたたくのだって、世界で最も評判が高くて有名な音楽家の演奏を聴くのと同じくらい楽しく、感激するものだ。