TEDxTokyo 2016 スピーカー BLACK

不可能と言われる夢を叶えてきた人、それがBLACKだ。2001年、10代にしてヨーヨー世界大会で優勝したが、社会的評価が伴わなかったことからヨーヨーへの情熱を失っていった。大学卒業時点でもヨーヨーで生計を立てることはできず、卒業後はシステムエンジニアとして働き始める。生ける屍のような日々の中で、「後輩のヨーヨーチャンピオンたちもまた、社会的評価を十分には得られていない」と気付き、この現状を変えたいと一念発起。シルク・ドゥ・ソレイユのような日の当たるステージでヨーヨーを披露することでヨーヨーのイメージを変えるべく、2007年に会社を辞め、プロパフォーマーとして独立した。演技づくりにはバレエ、ジャズダンス、アクロバットやゲームキャラクターの動きなどを取り入れた。情熱的な姿勢は人々を勇気づけ、2013年には本家のTEDカンファレンスへスピーカーとして招聘された。そして2014年、「キュリオス：キャビネット・オブ・キュリオシティーズ」というシルクのショーへ、史上初のヨーヨーアーティストとして出演を果たした。BLACKは現在、ヨーヨーパフォーマンスや講演活動を通じ、「夢のかなえ方」を広めている。「人々に幸せな人生をおくってもらうこと」それがBLACKの現在の夢だ。