TEDxTokyo 2016 スピーカー 中村 裕美

五感のひとつである「味覚」。今までの味覚の常識を超える21世紀の新調味料「電気味覚(Electric Taste)」と、コンピュータ技術を用いて、中村裕美は現代の食で生じる問題を解決しようとしている。最初は音楽を専攻していたが,メディアアートを知るうちに芸術に関わる数々のテクノロジーや研究に興味を持ち,HCI(Human Computer Interaction)分野に専攻を変えた。2010年から電気味覚の研究を始め,未踏IT人材発掘・育成事業2010年度未踏ユースで「電気味覚を活用した新たな食物コンテンツの提案」を行い,スーパークリエータの称号も得ている。食品を介し電気を舌に伝えることで味を制御する「電気味覚食器」のプロトタイプを開発し、年々改良を重ねている。 2016年春には,料理研究家・医師・広告代理店とのコラボレーションで、無塩料理×電気味覚の食事イベントも開催している。